パフェ

2025年04月24日

「パフェは食べ物の天才だ」

食後のデザートであるジョナサンの期間限定パフェの存在感に高揚していたら、友人がこんな話を始めました。なんでも、とある詩の一節らしいのです。「パフェはたべものの天才」

その時、私は友人の食べる期間限定パフェのミニ版をつまみながら、静かに納得しておりました。曰く、ケーキやプリンといった一人でも主役を張れる素敵な甘味たちも、「パフェ」はただの具材としてしまうそうです。「パフェ」という概念の中では甘いものたちが組み合わさり続け、美しいハーモニーを奏でているのだと。

すごい話だと思いました。例えば、丼はご飯界の「パフェ」になり得るでしょうか?丼ものの土台には、必ずすべてを受け止めてくれる「米」が必要不可欠です。米がないまま天ぷらや牛皿をどんぶりに乗せたとしても、それは天ぷらと牛皿の盛り合わせでしかなく、「丼」にはなり得ないのです。

しかし「パフェ」はどうでしょうか。コーンフレークもゼリーも、クリームもアイスもケーキも、パフェのグラスにレイヤー毎盛り付けられれば「パフェ」になります。一つの役割に拘ることもなく、全てが「パフェ」の中に少しずつ介在し、概念としての「パフェ」の中へ溶け込んでいく。目の前に立ち現れたとき、それは確かに「パフェ」であるものの、掬い上げた一口には自分の選んだフルーツ、クリーム、それらの個を確かに感じることもできる。

なるほど、全であり個。まさに宇宙のような存在感。それが、「パフェ」の内包する世界なのですねと、なんだかいい話が聞けました。

ジョナサンの期間限定「ハーゲンダッツと紅茶のジョナパフェ」おススメです。